月見だんごの供え方・並べ方

お供えの器

 

 

なぜお月見をするのでしょうか。お月見の風習は唐から伝わり、当初は上流社会でそれをまねていましたが、次第に民間に広がっていきました。初秋は台風や秋雨の日々が続きますが、中秋には大陸の乾燥した冷たい空気が流れ込むため、秋晴れに恵まれ大気の澄んだ季節となり、月がとても美しく見えます。

 

 

そこで、上流社会で観月の宴を催し、風雅に月をめでていましたが、のちに作物の収穫祭と結びつき、人々は豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、お供えものをして感謝や祈りを捧げるようになりました。

 

 

お供えものには三方を用いるのが正式なスタイル本来は「三方(さんぽう)」に白い紙を敷いてお供えします。三方は折敷に台がついたお供え用の器で、神事では白木でできた三方を用います。仏事では塗りのものが用いられ、「三宝」と表す場合が多いです。

 

 

ただ、三方がある家庭は少ないので、お盆やお皿にお供えすればOK。白い紙は、奉書紙、半紙、てんぷらの敷紙などを使いましょう。紙の敷き方には、長方形の紙を四辺または二辺に垂らす方法、正方形の紙を対角に敷いて端を垂らす方法などがあります。

 

 

また、月見だんごを飾る位置は、お月様から見えるところにお供えしましょう。月見だんごは、お月様から見えるところか床の間にお供えします。日本古来の考え方は左上位のため、ほかのものと一緒に並べるときは、お月様からみて左側に自然界のもの(ススキや野菜)、右側に人工のもの(月見だんご)を供えたほうが良いとされています。こうして供えた月見だんごは、必ず食べてくださいね!