月見だんごの供え方・並べ方

お月見のお供えもの

 

 

お月見といえばお供えものですが、なぜお供えしないといけないのでしょう?それぞれの意味を知ると、心豊かにお供えすることができます。満月をあらわす月見だんごは結実の象徴でもあります。

 

【月見だんご】

農耕儀礼にだんごやお餅は欠かせませんが、月と同じく丸いだんごをお供えし、それを食べることで、健康と幸せが得られると考えられているからです。十五夜では、十五にちなんで一寸五分(約4.5センチ)の大きさのおだんごを15個お供えします。また、1年の満月の数と同じで12個(閏年には13個)、15を簡略して5個にする場合もあります。※月見だんごの形、数、並べ方など、詳しい説明はこちらをご覧ください。⇒月見だんごの供え方(盛り方)

 

【ススキ】

ススキは、作物や子孫の繁栄を見守ってくださる月の神様の「依り代」と考えられています。本来は依り代として稲穂をお供えしたいのですが、稲刈り前にあたるため、稲穂に似たススキが選ばれました。また、ススキの鋭い切り口が魔除けになるとされていて、軒先にススキを吊るす風習もあります。ススキのほかに、秋の七草(萩、尾花、葛、女郎花、藤袴、桔梗、撫子)や野の花を飾っても良いですね。身近な花を心を込めて供えましょう。十五夜の別名は芋名月。里芋を供えて収穫を祝います。

 

【収穫した野菜やくだもの】

十五夜を別名「芋名月」と呼ぶように、芋類の収穫を祝う行事でもあるため、里芋やさつまいもなどをお供えします。さらに、旬の野菜や果物を供え、収穫に感謝をします。とくに葡萄のようなツルものを供えると、お月様とのつながりが強くなると言われています。